正しい着用をしなければ
「N95」の使用効果は半減する

 最近では、化学物質を扱う工場や企業の感染症対策などのBCP(事業継続計画)の備蓄品としてN95を使用するケースが増えている。しかし、片岡氏は「フィットテストをするなど、正しい装着方法ができなければN95の効果は半減する」と話す。冒頭既述したように、欧米では従業員に対するフィットテストは企業の義務になっており、年に一度正しいマスクの装着に関する講習会を開くなど、非常に厳しい労働安全衛生行政を施している。「例えば、マスクを外す時もマスク本体には触らずに、ひもだけを指先でひっかけながら外すように指導している。マスク表面にはウイルスが付着していることが考えられるので、そこを手で触ってしまえば2次感染の可能性が出てくる」(片岡氏)。

 スリーエムでは、マスクの正しい装着訓練やフィットテストの普及活動を広く展開しているという。N95の正しい装着の仕方を、ここに記載した(ダウンロード可能)。企業のBCP担当者はぜひ一度自分で装着し、その違いを確かめてほしい。