本の読み方にも覚えるための方法があります。「視覚」と「聴覚」を有効に使うと、さらに吸収力はアップします。『ずるい暗記術』の技術を読書術に応用した方法を、『ずるい勉強法 エリートを出し抜くたった1つの方法』から紹介いたします。
繰り返すことで吸収力を高める
前回、「無理して最初から理解しない」ということをお伝えしました。では、どうやって理解をしたらいいのでしょう。
それは、「繰り返す」ことに尽きます。
繰り返しやっているうちに自然と慣れ、いつのまにか理解できるようになります。
たとえば、初めて自転車に乗ったときのことを思い出してみてください。
最初はもちろん、まったく乗れません。親に後ろから押してもらったり、補助輪をつけたりはずしたりしながら乗る練習をしたはずです。何度か転んだこともあるでしょう。しかし、それをずっと繰り返すうちに、いつのまにか一人で乗れるようになったのではないでしょうか。そして、今では何も考えず、当たり前のように自転車に乗っていますよね。
それは、繰り返し練習することで、体が慣れたからです。
脳も、体と同様です。慣れないうちは覚えるまでに時間がかかりますが、繰り返し頭に入れるうちにだんだん慣れて、最初は難しいと感じていたことも、当たり前のように理解できるようになります。短い時間で繰り返す回数を増やしていくと、吸収力はどんどんアップし、忘れないようになります。
さらに吸収力を高めるためには、ただ繰り返し見るだけではなく、「なりきる」ことが大切です。
本に書かれているメソッドやノウハウを自分に置き換え、自分が実際にやっている場面を頭のなかで思い浮かべるのです。最初は難しいかもしれませんが、とにかくやってみましょう。これも繰り返すうちに、だんだんと具体的にできるようになるはずです。いわば「イメージトレーニング」です。
これをやっておけば、ラクに実践に移すことができます。