なぜソフトバンクの社員は「失敗を恐れない」のか?
多くの人にとって、仕事をする際の最大の悩みは「失敗したらどうしよう」ということではないでしょうか。そのプレッシャーから、なかなか挑戦することができずにいる人はたくさんいるはずです。
でも、それでは成長できないし、結果もよくなりません。
ソフトバンクではこうしたことにならないように、「失敗を前提に行動する」ということをルール化しています。
他の企業では考えられないかもしれませんが、これが当たり前なのです。
そのおかげで、「(5)失敗を恐れない力」が身に付きます。
もちろん、ソフトバンクでも失敗は許されません。でも、失敗を失敗にしない仕組みがあるので、失敗しても許されるのです。
孫社長も、これまで常に成功し続けてきたわけではありません。チャレンジした結果、失敗したビジネスもたくさんあります。
ただし、その失敗は最初から織り込み済みなので、もともと「成功するかもしれないし、失敗するかもしれない」とわかったうえで実行しています。
だからたとえ失敗しても、それは「なるほど、このやり方ではダメなんだな」と確認する作業にすぎません。
つまり、「失敗を失敗ではなく、学習のプロセスととらえる仕組み」がソフトバンクにはあるのです。
失敗を確認したら、「だったら、こんなやり方はどうだろう」と改善策を考え、また実行すればいい。素早くたくさん失敗しながら次々にプロジェクトを実行していけば、必ずめざすゴールに到達できます。
失敗を許容することで、結果的には「絶対に失敗しないビジネス」が可能になる。
これが、ソフトバンクが勝ち続ける理由です。