噛み合わせを整えれば
スポーツ選手の記録も上がる

 また、集中力や筋力を発揮できるかどうかにも、噛み合わせが大きく影響している。人は集中するときや力を出すとき、自然と歯を食いしばって骨格を安定させる。しかし、上の歯と下の歯の接触が悪いと、歯を食いしばっても力が上手く伝わらないのだ。

「ウエイトリフティングの選手の歯を調整したら、10kgほど記録が伸びた例もあります。逆に、試しに片方の歯にティッシュやガーゼを挟んで噛んでみてください。片方の筋肉だけがひっぱられる不快感を実感できますよ」

ガンコな肩こりが10分で解消、自宅でできる意外な方法とは?

 噛み合わせによって生まれたゆがみは、見た目にも現れる。

 鏡で顔を見ながら口を開け、「イー!」と言いながら歯が見えるようにし、上下の歯を軽くカチンとあててみてほしい。

 この時、鼻筋、鼻の下くぼみ、上の歯列の中心(2枚の前歯の中心)、下の歯の中心が傾きのない直線になっていれば、噛み合わせはいい、と言える。逆に、ラインがゆがんでいる場合は噛み合わせが悪い(左図参照)。

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「体を見ることでもわかります。全身が映る鏡の前で、まっすぐ立って力を抜いてみてください。首が傾いたり、肩が片方だけ下がっている場合は、このゆがみが肩・首のこりの原因です。そして、根本的な原因は噛み合わせであることが多いのです(右図参照)」

 筆者が丸橋全人歯科を訪ねたとき、丸橋賢理事長から、いきなり「左肩だけこりませんか?」と見事に言い当てられたことが、この記事を書くきっかけにもなっている。プロは体を一目見ただけでわかるのだ。