強い組織をつくる
「おぬし、やるな」という共感
社員が会社に求めているものでいちばん大切なのは、
「言いたいことが言えること」
です。
社長(上司)と社員(部下)が「何でも自由にものが言える関係」を築くことができれば、社員は自主的に仕事をするようになります。
そのためには、上下関係ではなく、横の関係を構築することが大切です。
日本レーザーでは、社長と社員、上司と部下、すべての人間関係において、「CAR」(Confidence,Appealing and Respect)という原則を掲げています。
●Confidence(コンフィデンス)
……信頼/お互いが信頼し合うこと
●Appealing(アピーリング)
……魅力/お互いが、相手から見て魅力的な存在であること
●Respect(リスペクト)
……連帯/お互いに共感を覚え、連帯感が生まれること
社長の私は「絶対に赤字を出さない」「リストラはしない」ことで社員にアピールする。 一方で社員は、業績を上げ、会社に貢献することで社長にアピールする。信頼感を持ち、互いのよさをアピールし合うと、共感が生まれます。
共感といっても、シンパシー(同情)ではありません。「リスペクト」です。「リスペクト」とは、私の感覚で言うと、「おぬし、やるな」と互いを認め合う「好敵手」に近いと思います。
社員同士も、社長と社員の関係も、どちらが上位ということではありません。
厳しい環境でも社員が辞めないのは、「CAR」に基づいて、オープンな社風ができ上がっているからです。