挨拶をしたときの、「した」とき
1つ目のポイントは「タイミング」です。
タイミングを外してしまったら、いくら大きな拍手をしても相手にあなたの感情は伝わりません。
せっかく大きな拍手をしても、他の音にまぎれてしまうからです。
たとえば、あなたが講演会に出席したとき、誰よりも早く拍手をしていますか?
おそらくほとんどの人は、他の人が拍手をしてからタイミングを合わせて、拍手をしているのではありませんか?
実は、これでは講師に満足感、喜び、達成感を与えることはできません。
講演会の後の懇親会で名刺交換をして印象づけたいと思っているのならば、拍手のときにアピールしておかなければ、あなたの存在は会場の中の「ONE OF THEM」となり、たとえ挨拶できたとしても「記念の名刺交換」となってしまうのです。
講師が嬉しいと思うタイミングは、すべての話を終え、最後に
「これで、終わります。今日は、どうもありがとうございました」
と挨拶をしたときの、「した」ときです。
このタイミングでパチパチパチパチッと大きい拍手をされたら、どんな講師でも自分が話したことが認められた、喜ばれた、と嬉しくなります。
そして、あなたの拍手がきっかけで、大きな拍手が会場に響きわたることになるでしょう。
もちろん、あなたに誰をも惹きつけるような肩書きや魅力があるのでしたら、そんなことをしなくても、相手のほうから寄ってくるかもしれません。
でも、そんなものなくても、先ほどの拍手だけで相手が寄ってきてくれるとしたらどうでしょう? すごいと思いませんか?
大きな拍手を間髪入れずに、誰よりも早くする
現に私は専業主婦をしているとき、この拍手でステキな方々から声をかけていただくチャンスに何度も恵まれてきました。
大きな拍手を間髪入れずに、誰よりも早くする。
こんな簡単なことでいいんですよ。
「でも、かなりの勇気がいるよ」と思われるかもしれません。
その気持ちは非常によく分かります。
でも、それでも勇気を出してみてください。