何もしないことの方が大きなリスク

 私が知っている外資系エリートの多くは、将来のリスクときちんと向き合い、リスクに備えるために熱心に資産運用を行っていました。

 たとえば不動産投資をしている人は、融資を利用して多数の物件を購入し、自分が働かなくても毎月ボーナス以上の収入が得られる状態を作っていました。しかも借金が毎月減っていくので、見えない貯金をしていくようなものです。

 さらに投資用不動産を購入する際はたいてい、「団体信用生命保険(団信)」に加入します。万が一、本人が亡くなっても、ローンの残債は団信で返済されるというものです。家族にはローンを返済し終わった不動産が残されるので、収入が減って生活に困ってしまうということもないでしょう。

 一方、そんな話を日系企業のサラリーマンにすると、「多額の借金をしてまで投資するなんてリスクが高い」「日本は今後人口が減っていくのに危険だ」などと心配されてしまいます。私は、将来のリスクを恐れるあまりに何もしないことの方が、よほどリスクがあることだと考えています。みなさんはどう考えますか?

生形大(うぶかた・だい)
1977年8月生まれ 富山県富山市出身。横浜国立大学工学部建築学科卒 横浜国立大学大学院修了。外資系証券(バークレイズ証券・JPモルガン証券)出身の投資家。現在、国内12棟189戸、海外3戸、都内の戸建て・区分マンション4戸の不動産を所有。不動産以外にも株・FX・先物・オプション取引・オフショアファンドなどあらゆる金融商品に精通。現在は資産運用の専門家として独立し、成功者続出の投資家を養成するスクールの運営、不動産投資セミナーの人気講師として、経済的、時間的な自由を志すサラリーマンに指導を行っている。主な出演メディアにサタデープラス(TBS系列)。主な著書に『年収1億円を生み出す[ハイブリッド]不動産投資』(ぱる出版)がある。