資産性の高い物件を割安に購入できれば、含み益は出やすい。スタイルアクトでは、自宅購入を考えている人たちへの参考として、前者の資産性については「儲かる確率」を、後者の割安度については「住まいサーフィン」で「沖式新築時価」を公開している。このデータが5年以上貯まってきたので検証してみよう。特に、沖式新築時価には査定の固有ロジックがある。それはマンションを選ぶ際の判断基準として役に立つだろう。
自宅購入で含み益を出すための
「7つの法則」をおさらいしよう
まず、当連載でも度々紹介している、自宅購入で含み益を出すための「7つの法則」を思い出してみよう。それは以下のようなものだった。
【法則1】買ってはいけない時期がある
【法則2】単価の高いエリアは底堅い
【法則3】駅アクセスはいいに限る
【法則4】大規模マンションは得をする
【法則5】タワーはランドマーク性に価値がある
【法則6】面積は小さいほど損をする
【法則7】適正価格以下で購入する
これをもう少し単純化すると、「いつ」(法則1)、「どこで」(法則2、3」)、「どんな物件を」(法則4、5、6)、「いくらで」(法則7)購入するかということだ。
もっとまとめると、「儲かる確率」は(法則2、3、4、5、6)によって決定され、「沖式新築時価」が(法則7)の適正価格を指す。
ここで、【法則1】だけが検討対象から外れている。以下のグラフに見るように、査定時期によって含み益が出る割合は変わってくる。特に、2013年のアベノミクス以降、金融緩和によって金利が下がり、不動産への融資は増え、マンション価格は高騰した。そのため古い物件ほど値上がりしており、その値上がり率は平均して6.2%だ。