英語の会議では
「とにかく何か言う」だけでOK

 日本人が英語を苦手としがちな理由については、様々な考察がありそれぞれに一理あるようです。

 マイクロソフトのリサーチ部門が以前共有してくれた数字の中には、「中国語→英語」と「日本語→英語」を機械翻訳しようとすると、17倍複雑な処理が必要だそうです。それくらい、日本語は英語やほかの言語と違っており、日本人が英語を話すというのは全く違う脳の使い方をしなくてはならないということになります。とはいえ、できない理由を探索していたところで意味はありません。グローバル仕事人たるもの、日本人が一人だけで英語ミーティングにおいて何をすればいいかというと、「とにかく何か言う」、これに尽きます。

 知人から教えてもらったのですが、コミュニケーションスタイルにはお国柄があることを、アメリカのMBAスクールで球技になぞらえて教えているそうです。欧米は、とにかく言葉をやり取りし続ける会話を好む傾向があることから、バスケットボールに喩えられます。5対5で試合をするバスケットボールにおいて、何もしない人がいると邪魔になってしまうので、交代を促されます。会議でも、何も話さないということは「いても意味がない」ということで次から呼ばれなくなったりします。

 BRICsをはじめとする経済新興国に多いのは「ラグビー」のようなスタイル。ボールを持ったら、タックルされるまでひたすら話す、みたいなスタイルですね。確かに、私の参加したミーティングでも、インド人が話し始めると止まらなくなることが多々ありました。自己主張することが美徳とされている国も多く、遠慮していたら全く会話に入ることができません。

 そして日本は何だと思いますか?

 日本はボウリングに喩えられているのです。自分の場面が回ってくるまでじっとしていてOK。ほかの人が投げるときは邪魔してはだめ。しっかり順番は決まっているので、慌てる必要もない。なんとなく納得してしまうのは、私だけではないはずです。

海外留学経験なしでも国際会議は乗り切れる

 さすがに、ボウリングのルールでグローバルな面々の揃うミーティングに出ては、一生順番なんて回ってきませんし、私がこの連載でよく言っているように「アウトプットすることこそが価値を生む」という観点でもこれはいただけません。ということで、なんでもいいからとにかく発言した方がよいのです。