「立地」の概念はこんなふうに変わる

 いずれにせよ「インフレに備えるために借金して不動産を買え!」はあまりにも乱暴だ。拙著『マイホームはこうして選びなさい』では、購入を前提として「価値の落ちない、落ちづらい物件をどうやって選ぶか」というノウハウを詰め込んだ。

 例えば「立地」の概念。これまで立地といえば「駅からの距離」「通勤や買い物の利便性」など、距離感や快適性に重きが置かれていた。これからは、その前段として「災害対応力」が重視される。「地盤」や「地質」について、ネットで可能な限り調べる、地域の図書館で古地図を閲覧する、ハザードマップで洪水などの実績も確認するなどはマストだし、不動産業者にも説明を求めよう。人口減・世帯減、住宅余剰下では、災害対応力の低い立地の長期的な資産性は自明だ。

地震のゆれやすさ全国マップ(内閣府)
 http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/


地形でみる軟弱地盤マップ(ジオダス)
 http://www.jiban.co.jp/geodas/guest/index.asp


東京の液状化予測図(東京都土木技術支援・人材育成センター)
 http://doboku.metro.tokyo.jp/start/03-jyouhou/ekijyouka/


ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
 http://disapotal.gsi.go.jp/

 

 


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