これまで私たちのマイホーム選びは基本的に、交通や生活の「利便性」や地価といった、「価格」との兼ね合いを中心にしてきました。希望の立地条件を前提に、便利でかつ割安な物件を探すのが「賢いマイホーム選び」だと考えられてきたのです。
しかし、今回の東日本大震災では、大津波をはじめ地盤の液状化や斜面地でのがけ崩れで多くの住宅が被害を受け、土地の安全性がクローズアップされました。また、建物に被害はなくても上下水道など周辺のライフラインがダメージを受け、生活に深刻な影響が及ぶことも多くの人が認識しました。
これからのマイホーム選びでは、建物の耐震性が従来以上に重視されるとともに、土地の安全性やライフラインの災害対応力など従来あまり意識されてこなかったポイントも問われることになるはずです。
マイホームをめぐる状況が大きく変わろうとしているとき、最低限知っておきたい基本情報とマイホーム選びのヒントを提供するため、さくら事務所の総力をあげて書籍『マイホームはこうして選びなさい』を企画しました。今回の連載では、「マイホーム選び」を考える新しい道しるべとして、10回にわたりそのポイントをお伝えしていきたいと思います。
マイホームはこうして選びなさい
最終回
一生賃貸派が増えてきた。マイホーム派はどうする?!
第9回
100年もつ「お宝物件」を見極める8つのポイント
第8回
ロシアンルーレット市場でババ中古物件を引くな!
第7回
価値ゼロのマイホームを早く高く売る秘訣
第6回
マイホーム「他より高く売ります」広告のウソ!「自宅を早く、高く売るコツ」教えます。
第5回
マイホームで「安物買いの銭失い」が絶えないのはなぜか?
第4回
新築造り過ぎニッポンが迎える「空き家40パーセント時代」
第3回
マイホームを買った後の「不測の事態」にどうやって備えるか
第2回
「低金利はマイホームの買い時」の落とし穴
第1回
「いまのうちに借金して不動産を買え!」で泣く人、笑う人