戦わずして勝つ
「陰陽の法則」

『9code(ナインコード)占い』 から導かれる、プラス(陽)とマイナス(陰)の関係性。つまり「陰陽(いんよう)の法則※」を日常の生活で用いれば、「戦わずして勝つ」といった、孫子の兵法のような能力も身につけることができます。

 前述の夫婦の口ゲンカもそうですが、感情的になっても何の解決にもなりません。
 親兄弟でさえ誰でも仲がいいわけではありません。
 まして他人同士の夫婦なら、相手の「気質」を『9code(ナインコード)占い』で知り、「陰陽の法則」も使って、割り切ってつき合うことも必要です。

 これは夫婦間だけではなく、会社の同僚や上司や部下との関係、さらには取引先などでも使えます。

 つまり、仕事もプライベートもみんな同じなのです。
 極論すれば、「どうせ、人と人は理解できない」とある意味、割り切ってしまうところから始めてみるのです。
 そうすれば、うまくいかない人間関係のストレスをある程度、ラクにとらえることができます。

※「陰陽の法則」について
 世界最古の『易経』に詳しいのですが、宇宙の万物はすべて陰と陽の2つのエネルギーによって構成されているという東洋思想の根幹の考え方です。東洋医学や食事療法などにも、この思想がとり入れられています。
 この2つのエネルギーとは、たとえば、明暗、左右、上下など、相反する両極端の事柄です。相手がいないといけない、どちらかひとつが欠けてもいけない関係です。詳しくは本書をご覧ください。

この陰陽の論理がやがて『易経』の論理としてとりまとめられ、五行の法則(次回紹介します)と合わさって、「陰陽五行説」となり、今日の東洋思想の基軸となっているのです。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。