大自然から学ぶ
相生の全貌
では、相生による「生む・生まれる、育む・育まれる」の関係をわかりやすく説明しましょう。
「木(雷の三碧・風の四緑)」は「火(火の九紫)」の人の能力を伸ばすことができます。
この夏、キャンプやバーベキューをした方も多いと思います。
さて、あなたは肉を焼くために火を起こそうとしています。
火種をつけたら、何で火の勢いを増しますか?
そのとおり! 薪(まき)、すなわち木材ですね。
そして、さらに火力を強めようと、うちわなどで風を送り込んだりしませんか?
この風も、「木」である「風の四緑」の特性そのものですよね。
「火(火の九紫)」は「土(大地の二黒・ガイアの五黄・山の八白)」の能力を伸ばすことができます。
「土焼き」をご存じでしょうか?
一度使った土に含まれる病原菌を、土壌消毒剤を使わずに消毒するもので、昔から行われています。
つまり、火の力があるからこそ、生命を育む役割を持つ土が、その役割をまっとうできるのです。
「土(大地の二黒・ガイアの五黄・山の八白)」は、「金(天の六白・湖の七赤)」の人の能力を伸ばすことができます。
金属の「金」は土の中から発掘されます。つまり、土の中で金は育まれているということです。ですから、「金」の人にとって、「土」の安定感は安らぎそのものなのです。
「金(天の六白・湖の七赤)」は、「水(水の一白)」の人の能力を伸ばすことができます。
寒い空気の中、金属が冷えると、金属の表面には水摘がつきます。その水は、水蒸気となり雲となり雨となり、多くの動植物に恵みを与えます。
「水(水の一白)」は、「木(雷の三碧・風の四緑)」の人の能力を伸ばすことができます。
これはイメージしやすいですね。樹木の成長に一番必要なもの。それは「水」です。だからこそ、「木」の人にとって、「水」の人は大きなエネルギーになるわけです。