ミネルバ大学と提携 世界の若者を日本へ

 そこで、その一環として今年5月に、米Minerva Schools at KGI(ミネルバ大学)とスポンサーシップ契約を結びました。

 ミネルバ大学は2014年に開校したばかりの4年制大学です。科学的に裏付けされた先進的な教育を通じて、世界のイノベーターを輩出しようとしています。

 特徴は、学校にキャンパスがないことです。通常授業は全て少人数制のオンライン形式で行います。学生は寮生活を送りながら、4年間で世界7都市を巡り、プロジェクトベースの学習を行います。

 無駄な施設を持たないこともあって、授業料を米国有名大学の3分の1未満となる年間1万2500ドル(約140万円)に抑え、経済的に余裕のない学生にも広く門戸を開いています。約300人の学生の出身国は60カ国と多様で、日本人も3人合格しています。

 この夏、そのミネルバ大学の学生14人に、僕たちの会社や支援しているスタートアップ計11社で、インターン生として学んでもらうことにしました。さらに、最大10人の学生に、4年間の学費相当額を免除する「給付型奨学金」を支給することにしました。

 それも、ミネルバのような次世代を担う若者に、日本の起業家たちと交流を深めてもらいたい、そして日本の文化や歴史を体験してもらいたいと考えたからです。

 ピザパーティーではないですが、心から共感し合い、刺激し合い、自らの学びを深められる環境を整えることこそが、今後の教育のあるべき姿だと確信しています。ミネルバ大学はその点で、新しい高等教育の見本を示しているのです。

 僕たちは同様に、初等教育向け、中等教育向けの支援プログラムをそれぞれ始めています。詳細はまた述べますが、人工知能(AI)の時代を迎えて、これまでの人材育成や教育では本当にまずいと思っています。次回はAIがもたらす失業問題の本質についてお話しします。

構成/週刊ダイヤモンド編集部 小島健志