さて、今回のCARB資料のなかで最も興味深いのが、2050年までの電気自動車と燃料電池車の普及率の予想だ。それを示したグラフによると、2050年に同州内での電気自動車と燃料電池車の普及率は同州自動車市場全体の87%に達する。その時点で燃料電池車は電気自動車の約2倍の普及を見込んでる。そして電気自動車だけでみると、2020年過ぎにやっと市場拡大が始まる。それより先にプラグインハイブリッド車は2015年頃から市場拡大が始まると予測。

 また、さらに詳しいグラフとして、2018年モデル(2017年夏)~2025年までのプラクインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の新車販売台数を予測。それによると、2018年単年でプラグインハイブリッド車が約6万台、電気自動車が2万台弱、燃料電池車が少数。2025年単年で同3車で27万台程度(2025年の同州新車販売台数の15.4%)で、そのうちプラグインハイブリッド車が16万台程度、電気自動車が7万台程度、燃料電池車が4万台程度とした。

 また2018年モデルから、ZEV規制対象となるLVM(Large Volume Manufactures/同州内での大規模販売メーカー)に、これまでのGM、フォード、クライスラー、トヨタ、日産、ホンダの6社に加えて、BMW、ダイムラー、ヒュンダイ、キア、マツダ、フォルクスワーゲンの6社が加わった。尚、今回のLAオートショー開会式でのゲストスピーチでマツダの山内孝社長はZEV規制に向けたデミオEVの開発を公言した。

 オバマ大統領は、2015年時点で電気自動車(ボルトなどレンジエクステンダーやプラグインハイブリッド車を含む)の全米普及台数100万台を目指すとしているが、CARBの予測を見る限り、その達成は非現実的だ。

 以上見てきたように、電気自動車に代表される「自動車の電動化」は、ここ2~3年で見られた各メーカーによる「夢のある華やかな打ち上げ花火」の時期を終えようとしている。だが、本格普及期までには、まだ少し間が開くと見られ、そうした中間期に世界各地で「現実社会でのドロドロとした駆け引き」が続きそうだ。