白鵬にぶつけた
稀勢の里「五黄」の気概
稀勢の里の「9code」(ナインコード)は「ガイアの五黄」。
「ガイアの五黄」は“不屈の闘志で未来を創造する人”でした。
稀勢の里も、その「ガイアの五黄」としての気質をしっかり受け継いでいる誇り高き横綱であることが、彼の言動ひとつとってもハッキリとわかるのです。
2016年五月場所の13日目。稀勢の里と白鵬、互いに全勝で迎えた大一番がありました。
これを制したのは白鵬。白鵬は「稀勢の里には何かが足りない」と敗因を指摘しましたが、その指摘に対して稀勢の里はこう持論を述べたのです。
「自分は力士として生きているから、土俵上でしか表現できない。結果を残していないから。結果を残して、しっかりやることが自分の使命」
いかにも「ガイアの五黄」らしい、稀勢の里の気概がこもった言葉です。
「ガイアの五黄」は、どんな困難があっても前進を辞めない強い意志があります。変革期など、忍耐と底力を必要とする場面でこそ力を発揮する人間性があります。
それを踏まえると、稀勢の里も「ガイアの五黄」のお手本ともいえる人間でしょう。
「自分のいる場所、戦う場所はどこか?」をしっかり考え、そこで結果を残すことにすべてをかける。言い訳も、弱音も吐かない。大地にしっかりと根を張る不動の精神は、立派な「ガイアの五黄」そのものです。
19年間、日本人の横綱が出なかった「角界」、そこに、忍耐と底力で変革をもたらした人物ですから、尊敬すべき「ガイアの五黄」です。
人によっては頑固者という印象を持つ人もいるでしょう。
確かに、「ガイアの五黄」は一歩間違えると頑固者となり、あらぬ方向に進みがちです。
しかし、稀勢の里は違います。
稀勢の里には、信念に沿ったブレない意志がります。
志が強く、思い込んだらどこまでも突き進む、挫折を知らない。
それこそが「ガイアの五黄」を成功に導く法則だからこそ、横綱に大成できたと言えましょう。
そして、もうひとつ。
稀勢の里は、「9code」(ナインコード)的に考えて、横綱になれたもうひとつの理由があります。その理由とは、「○○」の存在にあります。