いま、遺言や相続で悩まれている方が増えています。人それぞれ、いろいろな問題を抱えていますが、遺言があった場合となかった場合では、どう違うのでしょうか。ユニークな遺言の書き方を提唱する『90分で遺言書』の著者・塩原匡浩氏に、遺言のポイントを聞く。

いま大注目!
遺言の新しいカタチが登場

 これまで終活や遺言に関して、さまざまな情報に触れてこられたと思います。でも、そこにはなかった9マスユイゴンをご存じでしょうか。

 これは、簡単に脳内整理と人生の棚卸しができる究極の便利ツールで、自筆証書遺言のひとつの形式です。一般的な遺言よりもやさしく、もっと簡単に書けるようになっています。

「家族など大切な人に対して、財産のことだけでなく、自分の想いを載せた言葉まで残せるような、日記感覚の遺言書があってもいいのではないだろうか」と思って、9マスユイゴンを考案しました。

 遺言は、真っ白な紙と向かい合っても、なかなか書けるものではありません。そのハードルを下げるために、まんだらを使っています。枠があると埋めたくなるという人間心理を活用したものです。

 弘法大師空海が唐より持ち帰ったあの金剛界曼荼羅と同じで、クロスワードパズルや数独などにも使われている仕組みです。

 人は日々の忙しさの中で、自分と向き合う時間が持てないばかりか、そもそも自分とじっくりと向き合うことをしていないのはないでしょうか? 私はいままでセミナーやワークショップを通じ、老若男女、多くの方々にこの9マスユイゴンを書いてもらってきました。

 多くの方は、書き出しはゆっくりですが、いったん書き始めると止まらなくなります。中には、涙を流す人もいます。

 そして、書き終えると一様に、「ああスッキリした」とか「自分の人生の全体像がわかった」とか「生きる勇気が湧いてきた」と感動の言葉を口々にされるのです。