周囲から見て「困った人」とレッテルを貼られやすいバブル世代の“バブルさん”とゆとり世代の“ゆとりちゃん”。そんな2つの世代を対象に、 就職氷河期世代の“氷河期くん”(またはその他の世代)が会社の人間関係をどう対処すべきなのかを研究していく。……という主旨で始まった当連載ではあるが、少し間口を広げて、社会の様々な問題点や関心事に対し、「世代」という軸を通じて解決策を見出そうという主旨で回数を重ねている。

さて、激動の2011年のなか、気がつけばこの連載もなんとか年末を向かえることができた。2011年最後の今回は、今月初めに発表された「2011ユーキャン新語・流行語大賞」を参考に、本当に各世代で流行っている流行語は何?というテーマでバブルさんとゆとりちゃんをゲストにしてお送りしたいと思う。

【今回のバブルさん&ゆとりちゃん】
木内忠志さん(仮名)年齢:45歳(1966年生まれ)/不動産関係/新潟県出身
新川樹里さん(仮名)年齢:24歳(1987年生まれ)/事務職/東京都出身

「なでしこジャパン」を使うのはバブルさんだけ?

――今年もユーキャン新語・流行語大賞トップ10が発表されましたが、バブル世代とゆとり世代のお二人はこれらの言葉を実際に使っていますか?

<ゆとりちゃん(以下、<ゆ>)> トップ10の中で、今も使うのは「スマホ」と「どや顔」ぐらいですかね。でも、流行語として使っている感覚はありません。「ラブ注入」と「こだまでしょうか」は、一時期は使いましたけど、あとはよく分からないって印象ですかね。

<バブルさん(以下、<バ>)> そうなんだ。「3.11」とか「なでしこジャパン」は使うけどなぁ。「なでしこ」の話題になるときにどう呼ぶんですか?

<ゆ> 「女子サッカー」。あるいは選手の名前で呼びます。“なでしこ”なんてオッサンがいかにも名付けたっぽい言葉、イマドキの若い女性は使いませんよ。

<バ> なるほどねー。気をつけなきゃ。

――僕は毎年、流行語大賞に選ばれる言葉を見て、流行語って何だろう? と考えちゃうんですよね。というわけで、皆さんに今回TOP10に選ばれた言葉が本当に流行っているのかチェックしてもらいました。