(3)いじわるな上司対策

 3つ目は、「後からひっくり返すことが仕事」と勘違いしている依頼者対策です。このタイプはダメ出しをして影響力を発揮しようとするので、完璧に仕上げてから持っていっても、「そもそも論」を持ち出しすべてひっくり返します。

 対策としては、本筋をズラさずに、依頼者が突っ込みやすいポイントを準備しておくことです。このタイプはいくつか突っ込み終えると満足するので、やり直しのダメージを最小限に抑えられます。

「あえてひっくり返してもらう日」をつくる

 私は「部下の提案を必ず3回ひっくり返す上司」についたことがあります。とても優秀な方で、頭の片隅で内容をブラッシュアップしていくのでしょう。確かにひっくり返されるごとに内容はよくなるので、勉強にはなります。

 ただ、締め切り直前だとかなり疲弊しますので、ゴールから逆算し、「あえてひっくり返してもらう日」をつくり、やり直しを最小限にしていました。

 どんなに信頼関係のある相手でも、締め切りギリギリまでアウトプットが何もないと不安になります。安心がほしいのです。

 進捗報告を兼ねて、「60点の出来」で堂々と持っていきましょう。60点から70点、80点とブラッシュアップしていくことで「確実に進んでいる」という安心感や信頼感が生まれ、スムーズに仕事を進めることができます。

■参考記事
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