(3)最後の一文に、「どんなアクションをしてほしいか」を書く

 最後の一文に「どんなアクションをしてほしいか」を書くことで意図の行き違いを防ぎましょう。メールの返信がないと、確認する手間が増えるのでやっかいです。

× よろしいでしょうか?(判断した後、どうしてほしいかが相手に伝わらない。放置され、確認の手間が増えるリスクも発生する)

〇 この提案でよろしければ、「承認」と返信いただけないでしょうか?(判断した後、どうしてほしいかがわかる

 どうしてもCCを使うときは、3名までにとどめましょう。5人を超えたら、忙しい相手ほど読んでくれません。「鈴木様(CC斉藤様、坂本様、原様)」とメインの宛名の後に必ずCCに入れた人の名前を入れましょう。最低限の礼儀です。そして、どんなアクションをしてほしいかを書くのです。

 斉藤様、坂本様、原様もあわせて予算2割アップのご確認&ご承認をいただけないでしょうか。ご承認いただけたら大変お手数ですが、「承認」とメールでご一報いただけると助かります。

 このように書けば、後から「実はそう思っていなかった」「承認も否認もしていない」など、ひっくり返されることを未然に防ぐことができます。

 根回しでCCメールを使うのは日本独自の文化です。海外では、CCは根回しではなく、通達で使います。またCCに入れるときは、「誰が、どんな目的で、どんなアクションをとってもらうか」が明確なときだけです。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?