“おせっかいなオバサン”を手放せば
「断捨離EQ」が高まる
これをモノに置き換えると、どうでしょう?
「とっても便利よ」「1台あれば、助かるって!」「これがあると簡単にできちゃうのよ」など、店員さんや通販番組のひと声に乗せられてつい買ってしまった、というようなモノです。
ところが、いざ使ってみると、言われたほどの便利さも必要性も感じない。
つまり、「まあ、そこそこ便利なんだけど、なくても困らない」程度のモノ。
でも、こういうものをいざ捨てようとすると、親切心の仮面をつけた“おせっかいなオバサン”は雄弁に語り出します。
「本当に捨てちゃっていいの?だってこれ、高かったでしょ?仮に今は使わなくても、また必要なことがあったら使うかもしれないし。第一、捨てるなんてもったいないじゃないの……」などというように。
でも、じつは、それを喋らせているのは、他ならぬあなた自身なのです。
忘却グッズと違って、そんな、「どうでもいい」と言い切るには少し後ろ髪がひかれてしまう“あると便利なモノ”。
こうした“おせっかいなオバサン”のようなモノを、「執着グッズ」と呼んでいます。
忘却グッズのジャッジは、比較的簡単ですから、言うなれば「集団面接」してどんどん取り除いていけばいい。
しかし執着グッズはこのように言葉が巧みなので、「個人面談」ののち、「要・適・快」を見極めて取り除いていくようなイメージです。
まずは難易度の低い「忘却グッズ」を手放し、本当は「不要」だった「執着グッズ」を手放していく中で、あなたの「断捨離EQ」は高まっていきます。
すると、「不適だった」「不快だった」コト・モノにも気づけるようになります。
「不適」「不快」なモノは、自分の感覚・感性に素直になっていくことで見えてきます。
意識しながらモノを手放していくうちに、センスも磨かれていきます。
そんな一例をご紹介します。