「前提逆転」発想トレーニング
 

 前提を疑い、ひっくり返すためには
1.自分の課題を言葉で表現しよう。
2.前提となる事実、条件を箇条書きにする。
3.書き出した前提を思い込みではないかと疑ってみる。
4.前提を逆転する。前提条件を反対にして紙に書く。
5.役に立つと思う、別の視点を紙に書く。
6.それぞれの逆説をどのようにやり遂げたらいいか自問する。できる限りたくさんの視点やアイデアを箇条書きにしてみよう。

 例えば新しくレストランをオープンしようとするとき、レストランのコンセプトが課題となるだろう。前提条件のリストアップから始めるとしたら、こんな例が挙げられる。

1.案件に関わる全ての前提をリストアップする
前提A レストランにはメニューがある。書いておくか、口頭で伝えるか。裏メニューもある。
前提B レストランは、食事代を請求する。
前提C レストランは、食事を提供する。

2. リストアップした前提をすべて逆転させる。まるで反対、とは何だろう?
逆転A. レストランは、いかなるメニューも持たない。
逆転B. レストランは、食事代が無料。
逆転C. レストランは、食事を出さない。

3. それぞれの逆説を実現できるか自問する。

アイデアA. メニューのないレストラン。シェフが当日仕入れた肉、魚、野菜ほかの食材を説明する。お客さまにお好きな食材を選んでもらい、それを使ったお客さま専用料理を供する。

アイデアB. 食事を無料でふるまうレストラン。時間制のアウトドア・カフェ。スタンプカードや前払い方式で滞在する時間の長さに対して支払う。食事はフリーのバイキングか、実費レベルにする。

アイデアC. 食事を出さないレストラン。異国情緒ゆたかなレストランを作り、場所貸しをする。お客さまが食事を持ち込み、食事場所提供のサービスに対してお金を出す。