しかし、職場で、部下とのコミュニケーション問題から逃れるわけにはいきません。そこで、「本音」を引き出すコミュニケーションが効果を発揮します。

 K課長の場合は、業務の効率化を図るために、「事実確認」を優先させたことに問題がありました。では、どうすれば、相手の本音を引き出すことができるのでしょうか。

混在する感情を
整理してあげる

 産業カウンセラーがカウンセリングをする現場では、相談相手の感情が混在していることがよくあります。

 一つの出来事に対して一つの感情であれば簡単なのですが、気持ちが整理されていない場合、感情が混在してしまうのです。特に、Yさんのように若い世代は、「何が正しい判断なのか分からなくなってしまった」という気持ちから、「混在する感情」を引き起こすことは、よくあることです。


 この場合、その「混在する感情」を聞き逃さないことが重要です。これによって、相手の本音を整理する近道になります。

 今回の会話ではこの部分からです。

Yさん 「課長、その…。リーダーは新入社員の研修で忙しいみたいなので、ほとんど席にいらっしゃらないですし、私も本当はリーダーに聞いた方がいいのかなとも思っていますが、メールの返信がないのでしつこく送ると迷惑なのかと思いまして」

 ここから、Yさんの感情を整理します。