グループの多様性に配慮しない
コンビニ一本足打法にリスクも

「傘下企業同士を組み合わせるなどして相乗効果を追求したり、利害を調整したりといった“グループ戦略”を担うのが持ち株会社の役割のはず。これでは、セブン-イレブンが親会社で、各事業会社が子会社という形になってしまい、コンビニの都合や論理を押しつけられる可能性だってある。グループとして多様な企業を持っている意味がない」(セブン&アイ関係者)

 確かに、セブン&アイ内部では、以前からセブン-イレブンを中心に、「業績が振るわない傘下企業は切り離すべきだ」との意見が根強くある。また昨年、“物言う株主”のサードポイントが大株主になり、「コンビニ専業になるべき」と迫られた経緯もある。

 だが一方で、「コンビニ飽和時代」と言われ始め、ピーク感が漂い始めているのも確かで、“コンビニ一本足打法”もリスクが高いと言わざるを得ない。就任から2年目を迎えた井阪社長が下した決断には、危険が漂っている。