また、奨学金の申し込みに必要な書類は、入手するのに時間がかかる。たとえば、最も一般的なJASSO(日本学生支援機構)の奨学金の申し込みで必要な「保護者の所得証明書類」だが、これには「源泉徴収票」や「納税証明書」、「確定申告書(控え)」などは原則として認められていない。そのため、書類をそろえるのに時間がかかってしまうことも注意しておいた方がよい。

 一方で、「そんなに短い期間で決められない」人や「本当に奨学金が必要かどうかわからない」人は、大学進学後の4月頃に申し込める「在学採用」を選ぶかもしれない。ただ、大学によっては奨学金をもらえる人数が限られている他、入学後すぐの4月半ばには締め切ってしまうところもある。

 そのため、「奨学金は大学に進学してから申し込もう」と最初から「在学採用」を選ぶのではなく、予約採用で希望の奨学金を借りられないとなった時の「最後のチャンス」として考えておいたほうが安心だ。

 また、本来奨学金を借りる予定はなかったものの、進学後や在学中に家庭の事情で急遽、奨学金を借りる必要に迫られるかもしれない。そうなった場合でも、「在学採用」では、失職・災害等により、家計が急変し、奨学金の必要が生じた場合の、緊急・応急採用を随時募集している。そのあたりも臨機応変に対応してくれるので、大学の学生課などの窓口で相談してみるのがよいだろう。

大学入学までに200万円かかることも!?
知っておくべき「進学費用」の実態

 そもそも奨学金は「大学進学にかかるお金」を賄うものだが、実は奨学金が最初に振り込まれるのは4月下旬~5月半ば、遅いと6月になることもある。しかし、それまでにも大学受験や入学金、前期授業料などを支払わなければならない。そのため、まずはこの「奨学金が使えない期間」でいったいいくらかかるのかを確認しておく必要があるだろう。