また先述のように、あまりたばこらしくない外観、使用感は、逆に未成年に喫煙の“ゲートウェイ”になりかねないほか、紙巻きたばこと加熱式たばこの二重使用で、むしろニコチン依存症が進行する危険性も否定できない(図3)。
◆図3

たばこゼロ社会へ
TOBACCO ZERO MISSION
望月氏は今年の世界禁煙デーを機に、日本対がん協会は「TOBACCO ZERO MISSION」を掲げ、禁煙マークのいらない社会を目指していることを明らかにした。
「今の課題は、次世代の子どもたちをたばこの煙とたばこ製品があふれる環境から守ることなのです。教育や地域の意識の変化を通じてたばこから完全に守られた世代が成熟し、喫煙者ゼロ、たばこ製品ゼロ、そしてたばこ産業の社会的な影響がゼロになった時、本当の“たばこゼロ社会”が実現するでしょう」と強調した。