態様別山岳遭難者構成比山岳遭難は、道迷いが毎年ダントツ1位。
出典:平成28年における山岳遭難の概況(警察庁;平成29年6月15日より) https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/290615yamanennpou.pdf
拡大画像表示

 2000名だなんて、報道されている以上に、遭難は発生しているということですね。そして、遭難事故のうち、最も多いもの、それが「道迷い遭難」なのです。遭難と聞くと、気象条件の急激な変化とか、滑落とか、軽装備で登ったからという印象が強いかもしれません。しかし、統計をみていただければわかるように、単に「道に迷う」それこそが最大の遭難の原因なのです。

 でも「山って標識がわかりにくかったりするから迷うのでは?」と思われるかもしれません。もちろんそんな場所もあります。地図やコンパスを持っていたら助かっていたのにという事例もあります。でも、それだけではないのです。

 詳しくは、山岳遭難といえば、この方にお聞きするしかないという第一人者である羽根田治さん著の「ドキュメント 道迷い遭難」(山と溪谷社刊)を読んでいただきたいです。

 本書に出てくる7つの事例は全て生還された方のインタビューに基づくものです。これを読むと、人ってこんなに取り憑かれたように危険な方に誘導されてしまうものなのかということを考えさせられます。本の事例をいくつかご紹介しますが、その前に、山岳遭難のイロハについても知っておいてください。

親子でぜひ知ってほしい、
山で迷ったときの鉄則とは?

 山に入る基本として、登山届を出す、コンパスや地図、雨具、ヘッドランプなど必要装備を持つということがあります。アプリでできる登山届や山の衣類についてのまとめの過去記事は以下。

夏山の準備は豪雨・地震対策の集大成!
――アウトドアの実践的スキルを身につけよう!

http://www.risktaisaku.com/articles/-/3235

 GPSで山の中でも位置がわかり、地図も印刷できるアプリ「YAMAP」も登山前に入れておきたいですね。GPSは携帯の電波が届かなくても機能しますので、遮蔽物のないところでしたら、電源さえ入っていれば自分の位置が分かります。

登山・アウトドアの新定番!YAMAP(ヤマップ)- New Logo Version (出典:Youtube)