20分くらい経ったところで「口座を開設した支店(札幌)に照会をかけているので、もうしばらくお待ちください」と言われ、さらに10分くらい待った。

 窓口の女性は、休眠状態が長いため端末では履歴が出てこなく、口座を開いた支店にある帳票を調べなくてはならいのだと言う。えぇー、手作業で紙を調べるの? お手数をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 結局、残高は5701円に利息が付いて5765円だった。解約手続きをし、現金を受け取り、支店をあとにした。

長期間取引のない「休眠預金」
来年から扱いが大きく変わる!

 長期間動きのない口座のことを「休眠預金」といい、毎年なんと数百億円も発生しているとか。放置された預金口座のお金を社会のために有効活用する観点から、2018年1月に「休眠預金等活用法」が施行された。

 この法律ができる前は、銀行や商品により休眠預金となる年数が違っていたが、施行後は「2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引がない預金を休眠預金とする」と統一された。対象となる商品は、普通預金、定期預金、貯金、定期積金など。財形貯蓄や外貨預金などは対象外となっている。

「社会のために有効活用」とは、具体的には「子ども及び若者の支援」、「日常生活を営む上で困難を有する人への支援」、「地域活性化等の支援」等にかかわる活動を行う民間公益活動に助成金を出したり貸付をしたりすること。

 2009年から10年以上取引がない預金は、休眠預金として預金保険機構に移管されるなど、個別に管理される場合があるという。法律ができる前は、各銀行の管理だったので、この点が大きく変わる。

 2009年1月から10年、つまり施行後の「新」休眠預金は、来年2019年1月から発生し始める。いきなり「預金保険機構に移管」というのは乱暴なので、銀行は、最後の取引から9年が経過し、10年6ヵ月までの間に「ウェブサイトでの電子公告」や「郵送による通知状の発送」など一定の手続きをとらなくてはならない。

「ウェブサイトでの電子公告」とは、HPに掲載される「お知らせ」のこと。残高が1万円以上の場合は「休眠預金に該当する(しそうな)口座がありますよ」と個別に預金者に通知状を郵送する。ただし、1万円に満たないと通知されずに休眠預金となる。また、銀行が送った通知状が転居先不明で届かない場合も休眠預金となる。

「休眠口座」になる?ならない?フローチャート