「こどもだけで川に行ってはいけません!」って学校のプリントに今でも書かれています。まとめ記事とか動画や報道でさえも、さも当然伝えなければならない事項のようにまとめられています。だから誰も異論を挟むことはない必須の注意事項の様に思われています。

 でも、これ、全く効果がない注意事項なんですよ。もう、伝えなくていいのでは?と思います。なぜかというと、この統計をご覧ください。

例年、水難事故数は横ばいの現象が続いている
例年、水難事故数は横ばいの現象が続いている(資料提供:河川財団) http://www.kasen.or.jp/mizube/news_supportcenter/itemid067-000075.html拡大画像表示

 事故件数で最も多いのは、こどものグループではありません。「大人だけのグループ」が全体の3分の1を占めます。そして、次に多いのが「家族連れ」です。

 つまり、こどもだけで川や水辺に行ってはいけませんという注意事項を守って大人と一緒に行ったからって、全く安全ではないってことです。そのこどもが大人になって、大人同士で行っても安全ではありません。大人であることは何の安全にも寄与していません。

 それなのに、効果のない注意事項を啓蒙し続ける理由は何でしょう?大人も子どもも効果のある身の守り方を知らないため、惰性で今まで述べられたことを繰り返しているのではないかと私は疑っています。

 効果のある身の守り方、それは、川でライフジャケットを着ける、これが一番の対策です。詳しくは過去記事をどうぞ。

■川の水難事故に、泳ぎのうまいへたは全く関係ない!? 海のアドバイスは川では使えません!~川遊びのライフジャケットはシートベルトと同じくらい重要~
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1917

 ライフジャケットをつけていても危険な場所はありますが、9割が単純溺水と言われる川の事故では、9割は助かった可能性があったということです。

 なのに、ライフジャケットのことを伝えずに、「こどもだけで川や水辺に行くこと」が最大の問題のように述べるのは、こどもに責任を転嫁しているずるい大人か、もしくは、無知な大人かのどちらかだと思っています。

 学校でライフジャケットのことを教えない理由は何なのでしょう?お金がかかるものだから?誰でも手にいれられないから?そんな余計な事を考えるのも、川がどれだけ流れが複雑で動水圧がかかり、浮力の足りなくなる場所があるか、大人が全く理解していないからではないでしょうか?

「こどもだけで川に行くな」ではなく、「大人と一緒に行ってもライフジャケットを着用しない限り川では危険」と教えるべきです。