異なる種類の大きなリスク抱える金融機関も

 率直に言って、複数の私募投信のポートフォリオが持つリスクの大きさと性質とを正確に把握する能力が、地方の金融機関にあるとは思えない。

「スルガ臭」の元である不動産向けローンの焦げ付きは、徐々に焼け広がるような形で問題が大きくなるのだろう。一方、私募投信などにパッキングされた資産運用のリスクは、「突然」現れる性質のものだろう。自然災害に喩えると山火事よりも噴火だが、より人工的な災害なので「爆発」に例える方がいいかもしれない。

 スルガ銀行は特殊なケースなのだと思いたいところだが、スルガ銀行と似たリスクを持つ金融機関もあれば、今回のスルガ銀行問題とは異なる種類の大きなリスクを抱え込んでいる金融機関がありそうだ。預金者のレベルで考えても、そろそろ警戒感を持つ方がいい金融機関があるのではないか。

(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)