2人に1人が転職すると言われる時代。会社を辞めることは珍しいことではなくなりましたが、辞める理由は人それぞれ。会社に不満があって辞めた人もいれば、新しい挑戦のために辞めた、家庭の事情で辞めたなど、特に不満があって辞めたわけではない人もいるはずです。いずれにしても、転職経験者の中には「良い会社だったなあ」と辞めた後になってその有難さに気づいた人もいることでしょう。

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズは、「退職者が選ぶ、辞めたけど良い会社ランキング」を発表。Vorkersに寄せられた社員による「退職者からの評価が高い企業」に焦点を当て、ランキングを作成しました。

 退職した人からも高評価を集めているのは、どんな企業でしょうか。それでは、「辞めたけど良い会社ランキング」を見ていきましょう。

※集計期間内(2007年7月~2018年8月)にVorkersに退職者からの投稿が5件以上ある502社のうち、投稿数が30件以上ある124社1万2835件のクチコミを対象データとして集計。転職意向の有無については転職意向の収集を開始した後のクチコミ投稿16万9547件を対象に集計・分類。

1位グーグル、2位はP&G
辞めたけど良い会社ベスト5とは?

「辞めたけど良い会社ランキング」1位に選ばれたのは、グーグルです。2位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(以下、P&G)、3位にはマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社(以下、マッキンゼー)がランクインしました。

辞めたけど良い企業ランキング5

グーグルを辞めたのは、
「恵まれた環境」だから?

 1位に選ばれたグーグルは、オフィス環境や福利厚生の手厚さが有名ですが、退職した元社員の社員たちもその「恵まれた環境」を高く評価していることがクチコミからもうかがい知れます。

「所定勤務時間だけクリアしていれば、自由に何日でも休める、直行直帰も自由、会議もリモートでできる、外から社内イントラにもアクセスできる、という環境があるので、個人の意思でどんなバランスでも設計可能」(グーグル、営業マネジャー、男性)

 自由な働き方ができて、環境や福利厚生の面でもとても恵まれている。にもかかわらず、なぜ彼らはグーグルを辞めたのでしょうか?クチコミを見ていくと、その「恵まれた環境」こそが、退職の大きな理由になっていることがわかります。