日本ではフリマアプリのトップに君臨するも、進出5年目の米国では、いまだひよっこ。並み居る競合のはざまで、知名度はないに等しい。現在発売中の『週刊ダイヤモンド』9月22日号第一特集「新・価格の支配者 メルカリ」では、その試練へメルカリはどのように立ち向かおうとしているのかをレポートしている。今回は特別に、その記事をオンラインで特別に公開する。アメリカンドリームへの入り口でうろつくメルカリは、立ちはだかる壁を壊すことができるのか。
メルカリ米国の広告
米国のメルカリのイメージカラーは青。「何でも売れる」とアピールする屋外広告で、認知度の向上を図る

米国進出から5年
日本と違い苦戦が続く

 「メルカーリ! メルカーリ! M・E・R・C・A・R・I!」。米国のラジオ局のDJが連呼するのは、メルカリ米国法人の広告である。米国人には発音しにくく、スペルを読み上げなければ、スマートフォンで検索してもらえない。だから社名を連呼するとともにスペルも伝えている。

 米国での知名度はまるでない。シリコンバレーの幹線道路101号線沿いに掲げられた巨大看板に書かれたコピーは「The Selling App.(売るアプリ)」というシンプル極まりないもの。メルカリが何なのか、基本のキを浸透させることが第一なのだ。

 2014年の米国進出から9月で5年目。この間に日本のビジネスは急成長したが、米国では苦戦が続く。「世界展開」を創業からの大命題に掲げる会長の山田進太郎にとって、米国攻略は経営の最重要課題だ。