カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が30日、同州の企業に対して取締役会に女性の選任を義務付ける法案に署名した。州内に本社を置く上場企業は2019年末までに、取締役会に少なくとも1人の女性を選任する必要がある。また新たな法律によれば、5人以上の取締役がいる企業は、2021年までに取締役会の規模に応じてそのうち2〜3人を女性にしなければならない。取り決めを満たせない企業には罰金が科される。ブラウン氏は法案への署名を決めたことについて、「国民の半分を構成する女性が企業の取締役会にも含まれるべき時期が来た」とカリフォルニア州上院への書簡で述べた。法律によって直ちに影響を受ける企業は限られているものの、今後上場を計画しているシリコンバレーの新興企業は女性取締役の選任を考慮する必要が生じる。またフェイスブックやグーグルを傘下に持つアルファベットにはそれぞれ2人の女性取締役がいるが、両社とも6人以上の取締役員を抱えているため、数年内に3人目の女性を迎え入れなければならない。