【ワシントン】トランプ米政権は今年、イランの脅威に対するレトリックを強めるばかりだった。だがその一方で、当局者や軍事専門家らによれば、米軍はペルシャ湾周辺で、大きな紛争の際に必要になるはずの艦船や軍機、ミサイルを削減するなど、プレゼンスを低下させている。  空母セオドア・ルーズベルトが3月に太平洋方面に去って以来、ペルシャ湾には空母打撃群は存在していない。空母の展開に詳しい当局者らによると、過去20年間で、これほど長い期間、米空母が同海域を訪れていない例はなかった。