トランプ米政権は今年、イランの脅威に対するレトリックを強めるばかりだった。だがその一方で、当局者や軍事専門家らによれば、米軍はペルシャ湾周辺で、大きな紛争の際に必要になるはずの艦船や軍機、ミサイルを削減するなど、プレゼンスを低下させている。空母セオドア・ルーズベルトが3月に太平洋方面に去って以来、ペルシャ湾には空母打撃群は存在していない。空母の展開に詳しい当局者らによると、過去20年間で、これほど長い期間、米空母が同海域を訪れていない例はなかった。米空母は最近まで、何千もの人員と何十機もの軍機、ミサイルなどの火力を搭載し ペルシャ湾周辺でのプレゼンスを継続的に維持してきた。しかし、当局者らによれば、米国は空母の不在を、それに相当するレベルの火力で補ってはこなかった。
米の対イラン批判激化、一方で軍事プレゼンス低下
最大の脅威はイランではなく中国とロシアだとみなされている
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