米議会がブレット・カバノー氏の最高裁判事指名承認をめぐる論争に明け暮れていた4日、数ブロック離れた場所では、あまり注目されなかったものの、少なくともカバノー氏論争と同じくらい長期的な重要性を持つ出来事が起きていた。マイク・ペンス副大統領が保守系シンクタンクのハドソン研究所で、中国を痛烈に批判する40分間の演説をした。演説は不用意な内容では全くなく、深い考察に値するものだ。それは舞台裏の膨大な作業の産物であり、米中関係の複雑な軌道における「変曲点」と見なされる可能性もある。ペンス副大統領は、中国が経済力を乱用し、米国の技術を盗み、まさに中国の経済発展を助けてきた米企業をいじめ、近隣諸国を脅かし、南シナ海を軍事拠点化し、国内の宗教信者を迫害しているとして、驚くほど無遠慮な言葉で非難した。
米副大統領の中国痛烈批判が示すもの
米中関係の「変曲点」か
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