米シェアオフィス運営大手ウィーワークの共同創業者のミゲル・マッケルビー氏は数年前、ナパバレーでの小規模な会合で、新規株式公開(IPO)に否定的考えを示し、「その事態を遠い将来に先送りする方法を考えている」と述べた。そのためには、ソフトバンクグループの傘下に入ればいい。同社は、ウィーワークなどシリコンバレーを本拠とする何十億~何百億ドル規模の新興企業の多くがIPOを回避するのを助ける姿勢を強めつつある。ソフトバンクは、150億~200億ドル(約1兆6800万~2兆2400万円)を投じてウィーワーク株の過半数を取得する交渉を進めている。交渉内容を知る関係者が今週明らかにした。実現すれば、同社にとって、これまでで最も野心的な新興企業への投資となる。これほどの巨額投資は、全額がソフトバンクの920億ドル規模の「ビジョン・ファンド」の資金で賄われるとすれば、同ファンドの約4分の1を占めることになる。これは同社による非上場のベンチャー企業投資としては、これまでの最高額のほぼ2倍となる。
ソフトバンクの出資協議、新興企業の非公開化進める
ウィーワーク株の過半数取得なら、IPOへの圧力を取り除く
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