風速をあらわすイラスト資料提供:日本気象予報士会サニーエンジェルス/山本由佳さん 拡大画像表示

 サニーエンジェルスのキャラクターが飛んでいる右図もわかりやすいです。秒速でピンとこなくても、風速15~20mを時速換算すると、時速70km。

 台風21号の関西で、トタンが車を追い越して飛んで行っていたというお話もお聞きしました。時速70キロだと、スピードをだしている車なみなので、そうなってしまうことは想像できますよね。

 風速10~15mで毎回、お約束のように傘を飛ばす映像が流れますが、時速50kmなのに傘でなんとかしようとしている人がいるのが、そもそも問題なのでは……と思います。もう映像にしてくれなくていいのだけど……。

台風21号で話題になった「高潮」ってどんなもの?

 さて、台風はやってきたら様々な災害をもたらしますが、台風21号の関西の状況を知るまで、高潮について、イメージできない人が今までは多かったのかもしれません。台風には、高潮を発生させる要因がいくつかあります。

高潮による浸水のメカニズム出典:東京湾の大規模高潮浸水想定の概要(平成21年4月2日国土交通省 港湾局) http://www.mlit.go.jp/common/000037287.pdf拡大画像表示

 1つは吸い上げ効果。台風は低気圧だから、周囲より気圧が低いのです。そのため海面を吸い上げていくので高潮になります。1hPa気圧が低くなると、海面は約1cm上昇します。そのことから、1000hPaから、台風の気圧が例えば950hPaだったら、1000cm?950cm=50cmも海面が上昇してしまうということになります。

 簡単に引き算だけで計算できてしまうので、引き算ができる子どもたちには早くから高潮の計算の仕方を教えてあげたいですよね!

 もうひとつ高潮が起こるわけは、風による吹き寄せ効果です。台風の強い風が海岸に向かって吹きこんできたら、陸にむかって水位をあげるのです。