ジム・マティス米国防長官はメキシコ国境警備の後方支援のため、米兵800人の派遣を承認する見通しだ。米政府関係者が25日、明らかにした。関係者によると、マティス氏は国土安全保障省から要請を受けている。キルステン・ニールセン国土安全保障長官が25日中に要請を公表するとみられる。ホンジュラスを中心とする中南米からの大規模な移民集団(キャラバン)が米国を目指してメキシコ国内を北上中で、それに対応する措置となる。承認されれば、国防総省はどの部隊を派遣するか決定し、任務の策定にかかる。法的には米軍部隊は国内の法執行活動で致死的な武力を用いることは認められず、医療支援やフェンスの建設、テント設営など、国境警備隊への装備や労働力の提供が任務となる。