評価額が急騰していた中国の新興IT企業だが、ここにきて突然、雲行きが怪しくなり始めた。現金燃焼ペースが速い企業や成長戦略に行き詰まりを見せる企業に対し、投資家は次第に警戒感を強めている。金融機関や投資家によると、中国では評価額10億ドル(約1120億円)以上のいわゆる「ユニコーン」が数週間前から資金調達の目標額を達成できなくなっている。新規株式公開(IPO)計画を延期した企業が数社あるほか、一部投資家は有力新興企業の1つに対する推定評価額を引き下げた。一部銀行や業界関係者は、一時的な退潮傾向にすぎない可能性もあると指摘する。また多くの投資家は、中国のインターネット産業の長期的な成長や利益に引き続き強気姿勢を保っている。
中国IT企業への投資熱、後退は一時的か
成長戦略が行き詰まりを見せる企業に投資家は警戒感を強めている
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