英国のフィリップ・ハモンド財務相は29日、ハイテク大手を標的とする新税制を2020年にスタートすると発表した。先進国で初めて「デジタル税」を導入する。経済活動がオンラインへと移行する中、米アルファベットやフェイスブックなどが海外の拠点から自国に向けて提供するオンラインサービスに対する新税を検討している国は多い。ハモンド財務相は英議会での予算演説で「デジタルプラットフォーム事業を通して英国で大きな利益を上げながら、そうした事業に関して税金を英国で支払わないのは明らかに持続可能ではなく、公平でもない」と指摘した。その上で、新税の対象となるのは世界売上高が5億英ポンド(約720億円)以上の事業部門のみで、新税導入による収入は年間4億ポンドとなる見通しだと述べた。
英「デジタル税」導入へ グーグルやFBが標的
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