米国の中間選挙シーズンが始まった時期に、共和党員はドナルド・トランプ大統領をどう扱うべきか決めかねていた。1月に行われたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの共同世論調査でトランプ氏の支持率は39%であり、幾つかの補選では同氏を受け入れることが賢明なのかどうかについて、まちまちの結果が示されていた。それ以降、トランプ氏の支持率は回復している。上下両院の数十の接戦区で、共和党はトランプ氏のコアな支持層を動員する必要があり、このことが、同氏を党の政治的切り札にしてしまっている。トランプ氏は9月3日のレーバーデーの祝日以降、全米で20回の選挙集会を開いている。さらに1日夜にはミズーリ州コロンビアで集会を行い、その後も選挙戦最後の5日間に9回の集会を開く予定だ。上下両院の選挙広告の約16%にトランプ氏の名前が登場している。最近のWSJの分析によれば、この登場頻度は、医療保険制度と税制を除くすべてのトピックを上回っている。トランプ氏が10月2日のミシシッピ州での集会で「私は今回の選挙の対象ではないが、ある意味では選挙対象だ」と語ったことが、現実になっているのだ。
米中間選挙、「トランプ集会」に望み託す共和党
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