スターバックスは誰からも怒りを買うことのないよう最善を尽くしている。米国内の直営店を閉店して人種差別に関する研修を行ったり、「クリスマスを排除した」との批判をかわしながらも休暇ムードを盛り上げるホリデーカップをデザインしたりといった具合だ。1日にはついに、投資家の心が温められる番が来た。スターバックスの7-9月期(第4四半期)の1株利益は予想を0.02ドル上回る0.62ドル、既存店売上高はまずまずの前年同期比3%増だった。中国での増収は予想外に好調だった。決算発表を受け、スターバックス株は1日引け後の時間外取引で9%上昇した。この調子なら、投資家は一休みできる。過去2年に8回発表された四半期決算のうち6回では、発表後に株価が下落した。そのうち2回は下げ幅が9%を超えた。それ以前の8回の決算では、発表後に株価が下落したのは1回だけだった。