今年、株式市場や債券市場の荒い値動きの前にほとんどの投資家が打ちのめされている中、グローバル・マクロ戦略をとる一部のすご腕ファンドが輝かしい成績を上げている。例えば、ジェフリー・タルピンス氏が運用する175億ドル規模のエレメント・キャピタル・ファンドは今年第3四半期までで25%上昇。同様に、セッド・ハイダー氏率いる4億2800万ドルのハイダー・ジュピター・ファンドも25%近く上げた。また、ニゴル・コウラジアン氏が運用する15億ドルのアルファクエスト・オリジナルは17%上昇した。これらのマネジャーはこれまでも長期にわたって好調な運用実績を残している。スイスのジュネーブに籍を置き380億ドルを運用するSYZグループのマネジャーリサーチ&オルタナティブ投資ヘッドのセドリック・バイナー氏に言わせると「今はグローバル・マクロ戦略への資金配分を始めるのに良いタイミングだ」ということになる。