米アマゾン・ドット・コムは第2本社の新設に向け、候補地の選定を進めている。選定結果によっては、既に強まる同社と米防衛産業とのライバル関係にさらに拍車がかかりそうだ。第2本社の最終候補地の1つ、バージニア州北部アーリントンのクリスタルシティ地区は、国防総省およびワシントンの防衛関連施設の目と鼻の先にある。ボーイングなど主要な政府請負業者がここで数千人のスタッフを雇っている。もう1つの有力候補地であるテキサス州ダラスも、戦闘機「F-35」やミサイルを製造するロッキード・マーチンなどが拠点を置く産業集積地であり、アマゾンはここに割って入ることになる。アマゾンは新設する第2本社を2都市に分割し、それぞれ2万5000人の従業員を抱える予定であると今週ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。上記2都市のほか、ニューヨーク市とも協議が大詰めの段階にあるという。
アマゾン第2本社計画、防衛産業の人材難加速か
バージニア州北部やダラスを選んだ場合、IT人材が不足する可能性
有料会員限定
あなたにおすすめ