小室 それまでは無制限だったんですね。

大塚 無制限でした。ですから制限したのには2つの意味があります。1つは、時間は限られていることを示すという意味。「この環境下で仕事をする」という宣言でもありますね。

 もう1つは、夜中に働いたり、不健康な働き方をしたりしない環境をつくるという意味です。

小室 ここは強く共感します。健康を害さないためには、メンタル疾患や過労自殺を防ぐためには「働く時間帯」というのは大きなポイントですね。

大塚 無制限にネットワークにつながるのは便利です。けれども、自己抑制力には限界があるので、いつの間にか夜中も働いてしまうことになる。それを繰り返すうちに、健康を害してしまうケースがあります。そこで「不自然に働ける環境をなくした」ということです。

超繁忙期でも働く時間を
適正管理する「本気度」

小室 何時から何時までがアクセス禁止ですか。

大塚 まず、土日は完全禁止です。ウィークデーはネットワークにアクセスできるのは、水曜日が7時〜20時、他の日は7時~21時だけです。4月、5月は超繁忙期なので、ウィークデーは22時、水曜日は21時となっています。

小室 繁忙期には無制限ではなくて、繁忙期も限度を引き上げながらも、きちんと制限を入れているところに本気度を感じます。すごいですね。時間を制限することで、時間内での仕事のやり方をトレーニングしたわけですね。

大塚 カルチャー面に関しては、コミュニケーションの促進や会議の進め方など、事業部ごとに色々工夫をしてきました。チームの実態を把握して、どこを改善すれば生産性が上がるのか、課題を洗い出しつつPDCAサイクルを回していきました。

●後編では、カルチャー面での改革、AI化への対応など、引き続き大塚専務理事から詳しくお聞きします。