中国のインターネットサービス大手、テンセントホールディングスは、大規模な投資ポートフォリオのおかげで急場しのぎができている。だが、同社のゲーム全盛期は過ぎ去ったのかという大きな疑問がまだ残る。モバイルゲームの大ヒット作「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」などを持つテンセントが14日発表した7-9月期決算は、売上高こそS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのコンセンサス予想とほぼ変わらなかったものの、利益は予想を上回った。それを支えたのは520億ドル(5兆9200億円)相当の投資ポートフォリオだ。7-9月期は営業利益の3分の1近くを「その他の利益」が占めた。同社は30億ドルの投資利益を計上したが、一方で投資先の一部企業については19億ドル相当の減損損失も発生した。損失を差し引いた純利益はテンセントの営業利益を押し上げ、それはアナリスト予想を21%上回った。
テンセント、ゲーム事業復活は中国政府頼み
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