米食品医薬品局(FDA)は15日、全米でメンソールたばこの販売を禁止する方針を表明した。米たばこ業界は、若年層やアフリカ系米国人に人気があり、年間のたばこ販売数量の3分の1程度を占めるメンソールたばこを擁護する立場に追い込まれる。メンソールたばこはこれまでに十数の地方自治体が禁止しているが、連邦規制は敷かれていない。FDAは十代の若者の間でまん延している風味つきたばこ喫煙への対策として、メンソール風味のたばこと葉巻の禁止に取り組むと述べた。規則の策定に1年以上、市場での実施に1年かかるとしている。FDAは別途、90日以内に風味つき電子たばこの販売規制を実施する。間もなく一部の風味つきたばこについて、メーカーに販売中止を指示する予定だ。風味つきたばこを全面的に禁じる規則の策定もすすめている。