――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   世界が再びドル不足に陥っている。今回は新興国が主な犠牲者になりそうだ。  今年に入り薄れていた世界的なドル不足の兆しが、9月中旬に再び強まった。米国外の企業や投資家は、究極の流動性をもたらす源泉としてドルに依存している。2008年の金融危機、ユーロ危機、また16年にも、ドル不足に痛手を受けた者は多かった。