日産自動車は仏ルノーに対し、オランダの合弁会社で不正行為が疑われる事例を見つけたと通知していた。日産の西川廣人社長が19日、ルノーのフィリップ・ラガイエット取締役にメッセージを送っていたもようだ。関係筋が明らかにした。日産のカルロス・ゴーン会長は19日、金融商品取引法違反の容疑で逮捕された。ゴーン容疑者はルノーの最高経営責任者(CEO)も兼任してきた。ルノーはコメントを控えた。日産は現時点でコメントの要請に応じていない。西川社長によるルノー側への通知は、ゴーン容疑者を巡る日産の内部調査が、日産・ルノー連合にも波及していることを浮き彫りにしている。日産は19日、内部調査の結果、ゴーン容疑者が長年にわたり報酬額を実際よりも少なく証券報告書に記載していたことが発覚したとし、当局に通報したことを明らかにした。また、ゴーン容疑者を日産の会長職から解任することを提案するとしている。