蓮舫議員と桜田五輪相の国会での問答が海外メディアを含めて取り沙汰されている。この、いわば珍問答が違和感を与えるのはなぜなのか。桜田五輪相の資質以外の問題もあるように思えてならない。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

蓮舫氏のつっこみにタジタジ…
桜田五輪相の失態

櫻田義孝 オリ・パラ大臣
写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 秋の臨時国会での、蓮舫・立憲民主党副代表と、桜田義孝五輪相との問答が物議を醸している。蓮舫氏が「オリンピック・パラリンピックの3つの基本コンセプト」を問うも、桜田五輪相は即答できず、後ろに控えた官僚が差し出す紙をかろうじて読み上げた。矢継ぎ早に「大会ビジョン」も聞かれ、桜田五輪相は、大会ビジョンではなく3つの基本コンセプトを返答してしまった。

 その間、桜田五輪相の慌てた様子で汗を拭く姿や、後ろの官僚もバタついて書類を繰りながら差し出している様子が放映された。挙句の果てには、桜田五輪相は1500億円を1500円と言ってしまったり、蓮舫氏を、「れんぽうさん」と呼んでしまい、蓮舫議員に「れんほうです!」と正されてしまったりするという、いわば滑稽な風景が繰り広げられた。

 その後の記者会見で、桜田五輪相は、答弁がしどろもどろになったのは、事前に質問通告がなかったからだと主張する一方、蓮舫議員は質問通告したと反論。結局、数日後に桜田五輪相が謝罪するに至った。

 この騒動は、桜田五輪相の資質を問う観点で、国内外メディアを賑わしている。しかし、私は別の観点から、この問答に大きな違和感を覚えざるを得ない。質問を事前通告し、官僚が答弁書を用意し、大臣が答弁する方法そのものについての違和感である。